ある自動車メーカーが、現行のガソリンエンジン自動車をディーゼルエンジンに置きかえ、小ロット生産をしたいと望んでいるとします。例えば、他のメーカーによって製造されたディーゼルエンジンが使用されることがありますが、こういった開発は、ボッシュエンジニアリング株式会社の開発チームにとって、チャレンジングな課題です。というのも、エンジンを異なる自動車に取り付けると、要求された燃料値やターボ圧力、インジェクションのタイミングなどを制御する電子コントロールシステムに対して、全く異なるデータを作成することになるからです。
新たなエンジン環境に適合させるためには、コントロールシステムのすべてのパラメータを調整・最適化しなければなりません。約5,000から8,000のパラメータの多くが相互依存しています。例えば、アイドル回転数とエンジン温度、燃料値とアクセル位置、毎分の回転数とターボ圧力などです。これらの考えられるパラメータを全て最適化することをアプリケーションと呼びます。
こうした複雑な課題はテストベンチ試験や、車両試験により解決されます。コンピュータテクノロジーと近年の自動車メカニクスの間(はざま)における作業には、精密さとそれぞれの自動車に対する感性が要求されます。
アプリケーションが完了すると、新たなコントロールデータを保存したCD-ROMが工場に送られます。それによって、工場においてディーゼルエンジンの生産を開始します。機能部品をなんら変更することなく、この新たなエンジンは滑らかに作動し、最適な燃料消費や加速力を実現し、法的な要求をすべて満たします。
当社の業務内容例
ガソリン車をディーゼル車に - ボッシュエンジニアリングサービス(株) のアプリケーション